当センターの目指すこと

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近年の複雑多様化した高度デジタル社会(DX社会)において、各々の領域での問題解決には、従来の専門分野の枠を超えて、統計科学・AI・機械学習・数理科学・計算機科学・通信科学などが融合し、時には科学哲学や数理論理も用いて問題解決にあたる、総合型の教育と研究の実践が喫緊の課題となっています。
特に東北大学では,本学ビジョン2030(アップデート版)「コネクテッドユニバーシティ戦略」において「データ駆動型研究とオープンサイエンスの展開」を掲げ,近年では数々の取り組みを展開し、データサイエンス教育研究の高度化を推進しています。 もともと当情報科学研究科でも、自然科学系・工学系の分野だけでなく、人文・社会科学系の分野にもまたがる研究者が、先端的かつ総合的・学際的な情報科学の教育研究活動を行っています。

統計科学研究センターでは、情報科学研究科だけではなく、東北大学は勿論のこと国内外の大学・研究期間や研究者とも連携して、先端的な教育・研究の拠点として発展を目指しています。

活動計画

セミナー・講演会

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統計科学・データ科学の今が旬のホットな成果をお持ちの研究者を報告者として招待するゼミナーと、主に著名な外国人研究者による統計科学・データ科学からの新アプローチや世界的課題の解決などについての講演会を開催します。
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統計科学セミナーの開催

統計科学セミナーの開催

統計科学に関する最新の知見や応用事例を学ぶセミナーを開催。専門家による講義やディスカッションを通じて、実践的な理解を深めます。

統計科学講演会の開催

統計科学講演会の開催

主に著名な外国人研究者による統計科学の新しい理論やモデル開発、さらには大きな世界的問題(COVD-19の世界的流行など)について、随時開催する講演会です。講演会には専門家だけでなく一般市民の方も参加してもらい広い議論の機会としています。

協働研究

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統計科学研究センターの最も重要な柱の1つが統計科学・データ科学での革新的な研究の発展です。この革新的な研究発展のために、従来の研究ネットワークにさらに新味の追加を狙う制度が、本研究科のさまざまな分野のメンバーによるリアル世界の提案型協働研究プロジェクト制度と、本研究科を拠点として地球規模でのバーチャル世界の研究者コネクティッドソサエティ制度です。
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提案型協働研究プロジェクト

提案型協働研究プロジェクト

各研究分野の研究者がメンバーを誘い合って、統計科学を通して協働し,先端的な研究テーマの発見や新たなデータ分析法の開発研究・応用研究を展開する提案型のプロジェクトです。

研究者connected society の構築

研究者connected society の構築

協働プロジェクトや学術セミナーの実施とその成果を基盤に、本統計科学研究センターを中心とした、先端研究トピックに特化するsmall society 型の世界的協働ネットワーク「研究者Connected Society 」をバーチャル空間上場に構築します。

研究支援

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統計科学の立場から、段階別の分析研究システムの構築やアドバイスを行います。また研究支援セミナーを開催し、調査・データ分析に関する専門的統計分析の講義・PythonやRの実習を行います。
段階別研究支援制度

段階別研究支援制度

統計科学の立場から、各調査者の問題意識・分析目的、課題設定、実際のデータ収集・整理、統計科学・データ科学の分析手法・モデルの選択、解析結果の理解などへのアドバイスを行います。

教育支援

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情報科学研究科統計科学・データ解析の専門的科目群の学修を基礎に、大学院生の国内外研究機関への短期留学やデータ解析専門企業へのインターンシップ中心に、モデル開発やデータ解析の実際を学ぶ制度で支援します。
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長期インターンシッププログラム

長期インターンシッププログラム

修士課程の学生を対象に、1〜2か月間の国内留学・インターンシップを実施。統計科学や情報科学の専門家から直接指導を受け、実際のプロジェクトを通じて学術的知識と実践力を高めます。

大学院統計教育プログラムの開発・提供

大学院統計教育プログラムの開発・提供

「統計科学の専門教育プログラム」と「長期インターンシップ」を柱に、東北大学の既存プログラムと連携。統計科学の体系的な学習と実践経験を両立できる環境を整えます。

統計科学履修モデルカリキュラムの新設

統計科学履修モデルカリキュラムの新設

統計科学を体系的に学べる「統計科学履修モデルカリキュラム」を新たに設置。基礎から応用まで段階的に学べる枠組みを構築し、専門知識と実践スキルの習得を支援します。

「統計科学専門科目」の教材開発支援

「統計科学専門科目」の教材開発支援

統計科学の専門教育を充実させるため、教材開発を支援。最新の統計手法やデータ分析技術を取り入れ、実践的な学びを強化します。

年次計画

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将来の展望

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最近の生成AIの発展はめざましく、私たちの予想をはるかに上回るスピードと能力です。統計科学・データ科学分野の成果と英知を結集したAoA (AI of AI)の創造が、統計科学研究センターの究極の目標の1つです。人文・社会科学、自然科学などさまざまな分野の研究者と協働し,そこで提起されるリサーチクエスチョンに対して、データ分析で必要とされる最適なデータを提案し,古典から最先端までの技術の中から分析手法を自動的に選別・分析・評価・解釈を返すまでを自動で行うシステムです。その過程1つ1つに対してブラックボックス化せず、科学的根拠を明示しつつ提案するシステムができ, このシステムを活用することで人々が毎日を爽やかに過ごす一助になれば!と想っています。

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コラム

統計科学の新潮流時空間・高次元データ解析手法(荒木 由布子教授)
科学的推論(荒木 由布子教授)

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