第23回 統計科学セミナー 「人工知能研究の現状と強い人工知能実現の観点からみる外部記憶と長期記憶」

Seminar_No23_0416_Yamada

日時 : 2025年4月16日(水)16:30 ~ 17:30
場所 : 東北大学大学院情報科学研究科棟2階大講義室
講演者 : 山田 和範 教授(未踏スケールデータアナリティクスセンター)
概要 : 人工知能研究はこれまでに幾度かのブームを経験してきました。これらのブームはいずれも終息を迎えてきましたが、現在進行中のブームはそのような終焉を迎える兆しが見られません。 というのも、近年の人工知能はすでに実用的なツールとして人類に貢献しており、それを社会全体が積極的に放棄する合理的な理由が存在しないためです。 今後の研究は、人工知能をより汎用的かつ柔軟に活用可能な技術へと発展させる方向に進むのではないでしょうか。 とりわけ、2040年代に到来すると予測されているシンギュラリティを視野に入れ、意図や自意識、倫理観などを備えた強い人工知能や汎用人工知能」といった自律的な知能の開発が加速するものと考えられます。 このような文脈において、現在の人工知能技術と自律型人工知能との間に存在するギャップに着目し、その橋渡しとなり得る研究の方向性についてご紹介します。 特に、配列情報処理、なかでも人工知能における外部記憶および長期記憶の観点から、今後の展望を概説します。

Kazunori Yamada (Unprecedented-scale Data Analytics Center, Tohoku Univ. ).
Current Situations of Artificial Intelligence Research, and External Memory and Long-Term
Memory from the Viewpoint of Realization of Strong AI.

目次